この記事では、和室にベッドを置くメリット・デメリットを紹介します。合わせて、デメリットに対する対策法を3つ紹介しています。
- 畳の上にベッドを置くデメリット
- 畳の上にベッドを置くメリット
- 3つの凹み対策で畳の上にベッドを置ける!
- 防ダニ・カビ3つの対策
- 【凹ませない】畳の上に置くおすすめベッド2選+【防菌】マットレス

ベッドを買おうと思ってるんだ。でも、私の部屋って和室だから・・・置きたいんだけど、悩んじゃうだよね。



そうなんだ。何か心配なことでもあるの?



うん。フローリングに置くイメージはあるんだけどね。畳に良くなさそうな気がして・・・欲しいけど買う勇気がないな。



そうなんだね。確かにフローリング感覚で設置すると畳に支障が出るかも。
でも畳を守る対策さえ知っていれば、畳を傷めずに、ベッドを使うことができるんだよ。
今回は、畳の部屋にベッドを置くメリット・デメリットをご紹介します。デメリットを知った上で、おすすめの対策法も紹介していますので、是非チェックしてみてください。
畳の上にベッドを置くメリット・デメリット


畳の上にベッドを置くデメリットは以下の3つです。
- 畳が凹む
- ベッドを移動しにくい
- ダニやカビが発生しやすい
デメリット編
畳が凹む
畳はフローリングに比べて、ベッドの重みで凹みやすい特徴があります。畳に使われているイグサは性質上、上からの圧力に弱く、反発力も強くありません。
ベッドの重さが10kg程度でも、寝ている人の重さが加わると、ベッドの脚にはかなりの重さがかかります。
ベッドの重さ10kg、寝ている人の体重を50kgとすると、
脚が4本の場合:1本あたり15kgの重さ
脚が6本の場合:1本あたり10kgの重さ
足の数が多いほど重みが分散されることが分かります。ベッドの脚を通じて、畳にかかる重みも分散されています。
またベッドの脚が細ければ細いほど、重さが集中します。その例を見てみましょう。


例)鉄アレイと座布団が接しているところをベッドの脚だと思ってください。座布団に鉄アレイの広い面を押し付けたとき(間に板を挟んで、広い面を作りました)と面積の小さい面を押し付けたときでは、凹む度合いが違いますよね?
鉄アレイが、座布団に接する面積が小さければ小さいほど、力が集中して加わっているのが確認できます。
別の例をあげると、普通の靴に踏まれるより、ハイヒールで踏まれる方が痛いですよね。
ベッドを移動しにくい
畳は滑りにくいので、ベッドを完全に持ち上げないと移動は困難です。
摩擦の少ないフローリングなら、滑りやすいのでベッドの片側の脚2本を持ち上げると、滑らせながら移動ができます。
しかし畳の場合、同じように動かそうとしても摩擦がかかり、無理に動かそうとすると、下手をすると畳を傷つけてしまいます。
ダニやカビが発生しやすい
マットレスが畳に接するタイプの場合、カビが発生しやすいという問題があります。
畳の素材であるイグサの長所は、湿度を吸収したり、放出してくれるところです。このイグサの機能によって湿度が高い夏は涼しく、冬は適度な暖かさを保ちます。
しかし、畳の表面がマットレスで覆われていたり、部屋の湿度が高い場合、湿気を放出できず湿ったままに。
ほどよい温度と湿気によって、カビやダニが発生しやすくなるわけです。
メリット編


畳の上にベッドを置くメリットは以下の3つです。
- 床との距離が遠いので埃を吸いにくい
- 底冷えしにくい
- 布団を上げ下ろししなくてよい
床との距離が遠いので埃を吸いにくい
布団で寝る場合、床にある埃との距離が近くなるので埃を吸いやすいという問題があります。
畳は、イグサを編み込んで作られていて、隙間ができるので埃がつまりやすいです。
ベッドで寝る場合は、床から距離が取れるので埃を吸いにくく、衛生的です。
底冷えしにくい
畳から高く離れた位置で寝るため、床下からの冷えた風を受けにくいです。
通気性をよくするため、床下には通気口があります。畳の下には荒板といって、わざと隙間を作った板が並べられているので 床下からの冷たい風を特に冬は感じやすいのです。
また冷たい空気は下に、暖かい空気は上に移ることも寒さを感じやすい理由の1つです。
ベッドを使うと、冷気を避けて眠れるというわけです。
布団を上げ下ろししなくてよい
和室で布団を使う場合、毎日、必ず押し入れなどに片づけなければなりません。
人は寝ている間に200mlほど水分を放出しているので起床後、布団は湿った状態に。この湿った布団を畳の上に置いたままにしておくと、水分が畳に移ってしまいます。
畳にも水分を放出する機能がありますが、布団に覆われたままでは湿気は解消されないのでダニやカビが発生しやすいのです。
ベッドであれば、敷きっぱなしであっても畳との間に空間があるので、人の汗によって畳が傷むことを防げます。
畳の上にベッドを置くための対策/下準備


畳の凹み対策を3つ紹介します。
- 接地面の広いベッド
- 保護マットは素材が重要
- ひきづらない
設置面の広いベッド
ベッドの脚が少ないほど、1つの脚にかかる重みは大きくなり、ベッドの脚の面積が小さいほど、ピンポイントで重みが伝わり、畳の凹みに繋がります。


鉄アレイを1つの点で支えたとき、クッションにつく跡が深くなっていることが分かります。
間に板を挟んで、クッションと接する面積を大きくすると、このように凹みがほとんど無い状態に。鉄アレイをベッドの脚と置き換えてみましょう。
足が太いベッドやフレーム全体で支えるベッドを選ぶと、上の例のように畳と接する面積を大きくできるので、かかる重みが分散されて、畳を凹ませずにすみます。
保護マットは素材が重要


畳を凹みや傷から守るために、保護マットを敷きましょう。
ゴム片やジョイントマットが100均やホームセンターで手軽に揃います。ベッドの脚の大きさ以上のものを選びましょう。
マットの素材は、カビやダニが発生しにくいウッドやコルクカーペットがおすすめです。
ひきづらない
配置替えのときに、ついつい引きづるように押しづらしてしまうことも。
フローリングであれば、摩擦が弱いのである程度滑ってくれますが、摩擦が強い畳の場合、同じように移動しようとしても畳を傷つけてしまいます。
一度傷がつくと、畳は修復が難しいので、配置を決めたら動かさないようにしましょう。万が一動かす場合は、畳の目に沿って動かすと、傷がつく可能性を減らしてくれます。
畳の上にベッドを置く際のカビ・ダニ対策


ここからはカビ・ダニ対策を3つ紹介します。
- マットレスを定期的に干す
- 絨毯・カーペットはなるべく敷かない
- ダニの繁殖を防ぐアイテムを使う
マットレスを定期的に干す
人は寝ているときに、200mlほど汗をかくということをお伝えしました。
人の身体は間接的に、マットレスと接しているので、寝汗がマットレスに移ることは避けられません。
そのためカビやダニが、繁殖しないように風通しの良いところに立てかけて、影干ししましょう。日干しが可能なマットレスもありますが、影干しが基本です。
絨毯・カーペットはなるべく敷かない
絨毯やカーペットは、通気性が悪く湿気がこもりやすいので、保護マットには向いていません。
どうしても敷く場合は、通気性が良く、毛足が短い防ダニ加工のものを選びましょう。
また部屋の換気と、定期的に絨毯を干すことが大切です。絨毯を干すと同時に湿気がこもらないように、畳を乾燥させることを意識しましょう。
ダニの繁殖を防ぐアイテムを使う
ダニの繁殖を防ぐアイテムを2つ紹介します。
- ベッドパッド
- マットレスプロテクター
ベッドパッドは、寝心地を良くするために中に綿が入ったキルティング素材でできています。


マットレスの上にかけて使用することで、マットレスに直接汗が吸収することを防いでくれます。丸洗いできるものを選ぶとお掃除の手間も少なくすみます。
マットレスプロテクターは、マットレスを包んで使います。


防水、防ダニ、防カビ用途に特化した素材で作られているので、マットレスを干す頻度を減らすことができます。
仕事が忙しく、マットレスを干す時間がない方にはマストアイテムです。敷く順番は上から、ベッドシーツ、ベッドパッド、マットレスプロテクター、マットレスです。
畳の上に置くベッドおすすめ3選(カビ対策マットレス)
ここからは、畳の上に置くおすすめベッド2台と防菌加工が施されたマットレスを紹介します。
すのこローベッド|Etany


「カビ・ダニ対策がされているベッドが欲しい」
「それでいて、おしゃれだったら、もっといいのに・・・」
すのこベッドというと、デザインがどうしてもシンプルになりがち。ショッピングサイトにも、すのこが、あらわになったタイプのベッドが、たくさん見つかります。
今回紹介するEtanyすのこベッドは、すのこを使っていながら、見た目はナチュラルデザインが目を引くおしゃれなベッド。低床ベッドならではの開放感が、お部屋を広く見せてくれます。



ローベッドは、特に和室に合いそう♬
また使い勝手も抜群です。ヘッドボードには棚とコンセントが完備されています。寝たままでも、手の届く範囲で設計されているのが便利なところ。


寝る直前に携帯を充電したいと思っても、ベッドに入ったままの姿勢で大丈夫!棚に本を置いておけば、寝る直前まで読書も楽しめますよ。
目が悪い方は、眼鏡の置き場所に困ることもあるかと思います。寝たままの姿勢で手が届くので、ふと目が覚めてトイレに行きたいときや、起床後など、眼鏡を探す必要はありません。
畳の凹み対策もバッチリ。フレーム全体で重みを支えるタイプなので、畳に優しい。
カビ・ダニ対策・畳の凹み対策バッチリ、おしゃれで使い勝手も考えて作られたベッドをご堪能ください。
すのこローベッド|LOWYA


「シンプルで木材の温かみのあるベッドが欲しいけど・・どんなベッドなら、和室との相性がいいの?」
と思っていませんか?
買ってから、のちのち、「気に入ったベッドを買ったのはいいけど、畳との相性が良くない。ベッドのデザインだけなら、いうことないのに。」と後悔するのは避けたいですよね。
そんな和室に合うベッド選びでお悩みの方におすすめ。
LOWYAのすのこベッドは、木材の素材感を全面に押し出したスタイル。シンプルかつナチュラルなデザインなので、お部屋のテイストを問わず馴染んでくれる。



和室との相性もバッチリ♪
デザインだけではありません。湿気対策も十分に取られています。ベッドの下のスペースは、床との距離を大きくとって、通気性をしっかり確保。





畳を湿気させない工夫が盛り込まれているね。
凹み対策は、大丈夫かな?
重さが脚に集中してしまう脚付きベッドと違い、フレーム全体で重みを分散させるタイプのベッドです。
ベッドの周囲だけではなく、ベッドの中央にもフレームを配置し、重みをさらに分散。畳へのダメージも最小限に。
おしゃれでありながら、畳に優しいベッドです。
エアリーマットレス|アイリスオーヤマ


「ベッドの凹み対策、ダニ・カビ対策はOK!あとは、マットレス。」
「でもベッドさえダニ・カビ対策されたものを選べば、マットレスは持っているもので、いいのでは?」
と思っていませんか?
お持ちのマットレスに、防ダニ・防カビが施されている。そして丸洗いできるタイプであれば、そのまま使ったので大丈夫でしょう。
そうではない場合、お手入れも簡単で、カビやダニの心配の少ないマットレスなら安心ですよね。
寝ているときには、6~8時間もマットレスの近くで呼吸し続けること考えると、より清潔なマットレスがいいですよね。
マットレスはサイズが大きいだけに、ケアが大変なマットレスを買ってしまうと、干すのも一苦労。これが毎日のことと考えると、気疲れしちゃいます。
アイリスオーヤマのエアリーマットレスの良いところは、丸洗いできるところ。カバーから中材まで、全て洗えるので、汚れが目に見えなくても、気になったらいつでも洗える。



毎日、清潔な状態で眠れるね♬
通気性にも違いが。一般的なマットレスに使われるウレタンに比べて、エアリーマットレスに使われている素材、エアロキューブの通気性は約9倍高い。


なので、お部屋の中でたてかけておくだけで、楽に湿気がとれます。



忙しくて、マットレスのケアにかまっていられない!というビジネスパーソンにもおすすめです。


ダニやカビが好む湿気を素早く除去してくれるので、安心感があります。三つ折りにできるので、壁にたてかけることなく、干すことができます。
お手入れに時間をかけずに、清潔なマットレスを使いたいという方は、是非お試しください。


まとめ:【畳の上にベッドってあり?】カビ対策とマットレスの和室用の使い方を解説!


最後にもう一度、ポイントを整理しておきましょう。
畳の凹み対策、カビ・ダニ対策は以下の3点ずつでした。
畳の凹み対策
- 接地面の広いベッド
- 保護マットは素材が重要
- ひきづらない
カビ・ダニ対策
- マットレスを定期的に干す
- 絨毯・カーペットはなるべく敷かない
- ダニの繁殖を防ぐアイテムを使う



畳の上に置くベッド選びに迷ったときは、Etany すのこローベッドがおすすめ!
畳の上でも対策さえ行えば清潔に、畳を傷めることなく使えます。ベッド選びで迷った方は、是非参考にしてみてください。

